漫画「自虐の詩」が好きっす。
もうだいぶ前になるか…
なんかのタイミングでネット上で見て文庫版を大人買いした。
この上巻・下巻で完結まで集録されている。
この漫画「自虐の詩」、どっかで見た記憶があった。
ネット上で情報見ていくと、「週刊宝石」で連載されていたという。
そうか、
おそらく週刊宝石で見たんだな、と今更気づく。
昭和生まれの我々にはドキドキ系アイテムのひとつ。
週刊宝石、懐かしい…
自虐の詩に関して嫁さんに聞いたら
「じぃじ(義父)が好きで実家にあった」と言ってた。
そうかそうか。
(嫁さんは全く思い入れなさそうだった。)
何度も読み返す
自虐の詩、昭和の頃の「浪花節だよ人生は」を地でいってるヒモ亭主と苦労人女房の4コマ漫画。
懐かしい感じでガンガン読める。
テーブル返し(ちゃぶ台返し)も、令和の今だと完全にアウトなパワハラ。
時代の流れを感じます…
完全に昭和。
実際に連載されていた頃も昭和だしなぁ。(平成2年で完結)
僕が子供の頃は、
こういったちゃぶ台返し系の親父はけっこういた記憶がある。
僕の祖父もかなりイケイケだったようで、
僕が小学校に上がってもない小さい頃にスイカを投げつけられた記憶がある。
(ただ祖父は、それ以外では僕には優しかったと思うが)
また、
僕の実父も酒びたりでかなり荒れていたので、
(この漫画のイサオほどではないが)
通じるものを感じてしまうわけで。
僕が子供の頃、
昭和の時期は自虐の詩の内容どおり、
明らかに貧富の差を感じる出来事も多かった。
特に僕は家が自営業だったこともあり、
他所の家の貧乏話を親によく聞かせられていた。
「他所はもっと大変だから、お前も贅沢言わずにやれ。」というわけです。
そんなことを思い出しながら、一気に読める。
で、
下巻の後半からの主人公・幸子の、子供の頃からの不幸のどん底エピソードからがヤバイ。
幸子の同級生、同じくド貧乏の家で頑張る熊本さん登場あたりからのドラマはパネェ。
自分自身の子供の頃を思い出しながら、意味を再確認できる。
程度は違えど、重なるキャラ思い出すんだよなぁ。
オチが凄い
ド貧乏・不幸4コマ漫画からの下巻後半からのドラマがすごい。
涙なしには読めない感じで。
漫画の最後に出てくるメッセージも、
登場人物のエピソードを読んだ後でリアリティが凄い。
疲れた時にまた何度も読み返したい。
自分の今の周りを見ても、感じることがある
今や東京都某所で既婚2子持ち中年の僕ですが、
子供の同級生とかも色んな子供がいるわけです。
貧富の差も昭和の頃ほどではないにせよ当然あるし、
現在の方が昔よりずっと子供も敏感になったと思います。
そういうのに普段から接する中で、
(程度こそ違えど)自虐の詩に登場する人物と重なって見える子供もけっこういます。
大人の責任として、できるだけ適した環境を作っていかないとと思うわけです。
自分の家、他所の家関係なく。
映画版も見た
そういえば、自虐の詩の漫画版読んだ後で映画版も見たな。
映画版は、漫画のストーリーを追いつつ普通に楽しい良い話な感じで。
個人的には、熊本さん役がアジャ・コングだったのが最高だった!
ハマってるなぁ。
業田良家漫画を大人買いした
そんなわけで、2021年11月某日に久しぶりに自虐の詩を読み返して思わず書いてます。
酒を完全にやめることにしたのもあり、
改めて酒飲んでちゃぶ台返しの漫画読んだわけです。
何度読んでも、深い揺さぶりがある。
ネット通販で業田良家氏の漫画、思い立って大人買いした。
チベット問題に触れられているものがあった。
思わず一気に。これにあと一冊更に届きます。
すでに3冊全部読みました。
そんな感じですね。
コメント
自虐の詩の漫画、以前長女(中学生)にも読んでもらった。
昭和の貧乏漫画だな、という感じで面白がってたがラストにそんなに感動はなさそうだった。
やっぱり思うに、年齢を重ねることで感じること変わるんだなぁ、と改めて思う。