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トゥルーノース(TRUE NORTH)アニメ映画の感想とあらすじ

北朝鮮の強制収容所を描いた映画「トゥルーノース」を見ました。

2021年6月公開の3Dアニメ風映画で、
ずっと見たかったんですが昨日深夜に気が向いたんでU-NEXTで。

北朝鮮の強制収容所の映画ってだけでヘビーですが、
やっぱり見てかなりスーパーヘビー級でディープだったので簡単に感想を。

トゥルーノース
トゥルーノース、かなりやばかったです。

トゥルーノース 公式サイト:https://true-north.jp/

以下、公式サイトでも公開されているプロモーションムービー。


このショートムービーだけで、ヘビーですね。

トゥルーノースの簡単なあらすじ

トゥルーノース(TRUE NORTH)、直訳すると「北の真実」

英語では「真に重要な目標」を指す慣用句とのこと。
自分がどの位置にいようともコンパスの針は常に北を指すことから
「決して変わらない目指す方向、正しい方向」「生きる意味」という意味で使われるようになった、とのこと。

まぁ、
北朝鮮で政治犯として収監された父と、
その家族の強制収容所体験ドキュメンタリーですね。

以下、簡単な時系列を…

  1. 1960年代の帰還事業で日本から北朝鮮に移民した家族が主人公
  2. 日本から北朝鮮に戻った在日朝鮮人夫婦と子供が中心に。

  3. 父親が政治犯として逮捕され、家族も収監される
  4. 父親と母・子二人それぞれで強制収容所行きです。

  5. 強制収容所での労働の過酷さ
  6. 北朝鮮の強制収容所は、かなり過酷な状況が描かれます。
    参照:朝鮮民主主義人民共和国の強制収容所 Wikipedia

    「完全統制区域」というかなり過酷な施設も別で更にあるよう。

  7. 飢えと寒さ
  8. 強制収容所は、わずかなトウモロコシくらいで栄養失調で死んでしまうことも。
    あと、とにかく寒い。
    北朝鮮自体が寒い気候ながら、暖房的なものは当然なく。

  9. 脱走は死刑
  10. 収容所からの脱走者は、捕まえられると死刑に。
    銃殺されるところを囚人は見ることが義務付けられている。

  11. トラブルと母の死
  12. 主人公のヨハンは年齢を重ねて監視グループに入る。
    が、トラブルにより母が刺されて死亡。

  13. 脱走へ
  14. ヨハンの妹が監視グループに妊娠させられてしまい、脱走を決意。
    (妊婦の子供は生まれても殺される)
    で、なんとか脱走を。

といった感じのあらすじです。

トゥルーノース
政治犯強制収容所は、一度入ったら死ぬまでが基本ベースみたいです。
そもそも、過酷すぎて栄養失調死が多い描写。

長年の強制労働は、厳しすぎますね。

悪い感じになると、拷問も。
拷問
拷問は熱い燃やされた鉄棒を押し付けたり、よく漫画とかで見る地獄なやつです。

こんな拷問が、現代の現在も行われているようです。

拷問施設
拷問施設の位置も、エンドロールで表示されます。

トゥルーノースの感想

とにかくヘビーでヤバイ。

こんな状況が、
2022年の今も行われている現実を自覚させられる内容。

自国の立場からすると、
「政治犯の収容所なので厳しくするのは当然」ということだろう。

それもわからんではないが、
罪状を判断する範囲と収容所での人間としての最低限の待遇を望みたい。

あまりにも地獄すぎるので。

世界の至る所で、悲惨な地獄はあり続ける現実を直視したい。

そして、何か解決に少しでも役立ちたい。

以下、エンドロールに表示される地図。

収容所住居と作業場。
グーグルマップでわかるようだ。


収容所エリアも拡大されているようで。
収容所に収監された経験がある方の情報などで調べたのだろう。

以下、正門入口。

地獄の入り口と言えるでしょう。
寒く、飢え、過酷な労働が…

非人道的な地獄の収容所。
(12万人以上が政治犯として収容されていると描かれていた。)


収容所の入り口は、前向きな言葉が看板にかかっている。

ドイツのアウシュビッツ強制収容所も、
入口も「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」と書かれていた。
近いな。

以下がヤバイ「完全統制区域」

完全統制区域は、一度入れられたら出られないそう。

これは是非、トゥルーノース本編で過酷さを確認してほしいところです。

僕自身は平和な時代に平和な国で生きれてますが、
僕の祖父達はシベリア抑留もされたわけで。

平和で誰もが安心して生きれる世界を望みたいもんです。

脱北者たちが語る、北朝鮮強制収容所の真実、貴重な証言/映画『トゥルーノース』メイキング映像


動画あったんで貼っときます。
28年収監されていた女性の方の証言もありました。

近い内容のもの

僕自身は特定の国や思想には、やはりそれぞれの歴史、立場、状況があり、
一概にどうだと言い切れないものだと思います。

例えば北朝鮮だけでなく、チベットでもウイグルでも、
はたまたシリアなど中東諸国でもヘビーな状況が続いてますし。

広い視点から把握して理解して、考えていく必要があるかと。

ただやはり、
あまりに非人道的な状況は、解決・解消していきたいもんです。

自分がその状況になったとしたら、耐えられないのですし。

コメント

  1. あと、「無言歌」という1960年代の中国の強制収容施設(政治犯収容所)を描いた映画も昨日U-nextで見た。

    かなりヘビー。

    極寒のゴビ砂漠の冬で、食料も殆どなく、草を食べたり人肉さえも、悲惨を超えて壮絶すぎる状況。
    ガンガン人が亡くなっていくし。

    こういうのがリアルに世界にあることを再確認すると、
    自分自身がしっかり日々を過ごしていかなければならない使命感を感じる。