見たいと思ってた映画「誰も知らない」を、アマゾンプライムで見ました!

実際にあった事件「巣鴨子供置き去り事件(1988年)」を題材として映画で、
母親が子供4人残して失踪してしまう、というヘビー過ぎる内容。

個人的にはこういったヘビー系映画とかみると、
「自分は(こうならないように)もっともっと頑張らないと…」とシリアスな気持ちになるのが良いと感じています。

誰も知らない
こちらは主演の柳楽優弥さん。現在はもう30歳とのこと。
この映画も2004年公開ということで、もう16年前なんだなぁ。

参照:wikipedia「誰も知らない」
参照:wikipedia「巣鴨子供置き去り事件」

なかなかディープ過ぎる内容だったのですが、感想などを書いていきます。

映画「誰も知らない」の内容

映画「誰も知らない」は、実際に起こった「巣鴨子供置き去り事件」を題材にして、
母親と子供4人がマンションに引っ越した後、母親が失踪。

主人公の少年「福島明」(13歳くらいの設定?)が、教材3人を面倒みていく、というもの。

で、電気もガスも水道と止められて、お金も底尽きて食べるものも乏しく、
兄弟もひとり部屋で亡くなってしまう、という悲惨なストーリー。

誰も知らない映画
実際に起こった事件より、映画は主人公の少年が優しく献身的に描かれているそうです。

コンビニの廃棄弁当とかを貰って、なんとか食いつなぐ様は、まさに悲惨。
(そのコンビニは、ミニストップから「まいばすけっと」に変わって現在も営業中。)

電気、ガス、水道とまって公園の水道で水を調達するのは、
部屋があるだけのホームレスという状況だと思います。
(水道止まってると、家でトイレもできないわけで。)

しかも、まだまだ小さい兄弟たちというわけで…。

そんな儚いストーリーでしたね。

見た感想を…

とにかくディープでした。
「現代版の火垂るの墓だなぁ…」と思いました。

親が無責任にもいなくなり、残った子供達が悲惨な生活をしていく。
挙句の果てに亡くなる。

これはひどい…

でも、現実的に起こった事件を基にしてるわけで、
またこのようなことが起こりうる可能性は常にあるわけで。
(というか、ニュースでも近いような虐待事件は昨今もありますし。)

こういったディープな映画見た時に、
「心えぐられるような印象を忘れない」ようにしたいと思います。

で、実際に起きた事件の方では、
当事者の子供達で兄弟を面倒みていた長男は、僕とほぼ同年齢です。

そうかぁ… 

僕が地方の田舎でグータラしてた時に、もの凄い苦境を生き抜いた人もいるんだなぁ、と改めて。

今は忘れて、いい感じで生きられていることを願うばかりです。

教訓として

こうやって事件にならなくても、近い話は僕のまわりにもあった気がします。
田舎でも貧しい家庭はあって、それは地味に伝わってきた。

でも、まだ自分も子供の年齢だったから、
無邪気な攻撃を周囲にしていたような記憶があります。

もしかしたら、僕自身も当事者のひとりだったかもしれない。

こういったことを繰り返すことがないように懺悔し、反省し、心を配ること。
それを気を付けていきたいと思います。

そんな気持ちを、再確認させてくれる映画でした。

参考文献

以下、当時の事件を記録したサイトの記事です。
そのまま引用して置いておきます。

巣鴨・置き去り事件

【事件概要】

1988年7月18日、東京・豊島区西巣鴨のマンションで、母親が出ていき、子ども3人だけで生活していたことがわかる。
まもなく愛人宅にいた母親A子(当時40歳)が逮捕される。

子ども達はそれぞれ父親が違い、また次男はすでに死亡していたが、届け出ず隠していたことが判明。

さらに母親不在時の4月に、長男(当時14歳)とその友人(当時12歳)が三女(2歳)をせっかんして殺害していたことがわかった。

母親・A子
長男
中1の友人2人

【母は子どもを置いて】

 1988年7月18日、東京・豊島区西巣鴨にあるマンションの大家から、「居住者の母親が子供3人を置きっぱなしにして帰宅しない」という通報があった。

巣鴨署員と福祉事務所の相談員が部屋を訪れると、小さな子ども3人がおり、大家の言うように母親の姿はなかった。
部屋の中は衣類などが散乱しており、カーテンも閉めきられた状態で、残飯が腐るなど異臭がたちこめていた。

子どもは14歳の長男を筆頭に、長女(当時5歳)、次女(当時3歳)の3人。
妹たちは栄養状態が悪く、特に次女はガリガリですぐに入院することになった。

 長男によると、3人はそれぞれ父親が違い、このマンションで子どもだけで生活していて、学校にも行ったことがないという。

母親は前年10月に家を出ていったあと、たまに様子を見に帰って来たりしていた。
1月からは母親は姿を見せないようになり、時折2~3万の生活費を送るだけで、長男は階下のスーパーでパンやおにぎりを買い、妹たちに与えていたという。

ガスや電話はすでに止められており、家賃も2月からは不払いが続いていた。
周囲の住人たちはこのことにまったく気がついていなかったという。

 22日、子どもの話から、3人の他にもう1人子どもがいることがわかったため、家宅捜索をしたところ、押入れの中から乳児の白骨死体が見つかった。

 23日、報道を知って、千葉県内の愛人宅で暮らしていた母親A子(当時40歳)が出頭、保護者遺棄の容疑で逮捕される。
 A子は前年9月までは大塚のマンションにいたが、10月に巣鴨に引越してきた。その際、大家には「デパートに勤めている」と話していた。
巣鴨のマンションに引っ越した直後、愛人ができ、子どもが邪魔になって置き去りにしたという。

 A子は5人の子どもを産んでいた。長男以外は自宅出産し、5人とも出生届を出していなかった。
持っていた手帳によると、5人の産まれた年は次の通り。

長男 1973年10月
長女 1982年11月
次男 1983年11月
次女 1984年9月
三女 1985年9月

 母親は子どもが小学校に入学するのを楽しみにしていたが、当然就学通知は来なかった。
しかし、それでも行政に相談するようなことはしなかった。

 教材を買い与えて勉強をさせるというようなこともしていたようだが、当時14歳の長男は名字は漢字で書けても、下の名前はひらがなでしか書けなかった。

 1985年2月、次男がほ乳瓶をくわえたまま死んでいた。
A子は処置に困り、届け出ないでそのままポリ袋に隠しておき、引越しの時もスーツケースで持ち運んでいた。
押入れを仏壇がわりにして供え物などもしていたという。
警察が発見した白骨死体は次男のものだった。しかし、2歳の三女の姿はどこにもなかった。
母親もその行方については知らなかった。

【子ども達だけの世界】

 やがて親が不在の子ども3人だけが暮らす一室で、長男とその友人の中学1年の男子生徒2人(ともに当時12歳)が三女をせっかんして殺害していたことがわかる。
暴行は4~5時間続いていた。

 長男は引越してきた直後にマンションの近くで、その少年たちと出会い、一緒に遊ぶようになった。

 4月21日昼過ぎ、家に遊びに来ていた友人のカップ麺が見当たらなくなった。
妹の口元に海苔がついていたことから、「食べたな」と木の棒で殴って3人の妹たちを責めた。
妹らは素直に謝ったため、一旦はおさまり、少年たちは別の部屋で遊び始めた。

 しばらくして三女がおもらしをしたため、押し入れに積まれた布団に乗せ、ぐらぐらして下の畳に落ちるのを見て楽しんでいた。
長男が「もうやめろよ」と言うと、友人は「おもしろいから、お前もやれ」と言った。
 何回も落とすと、三女はぐったりしたため、少年たちは湯たんぽで体を温めるなどした。
友人の1人はその日の夜に帰宅し、残った2人でマッサージをしていたが、三女は翌日の昼過ぎには死んでいた。
 三女の遺体は腐敗してきたため、1週間ほどして、長男と友人は遺体をボストンバッグで運び、埼玉県秩父市大宮の羊山公園わきの雑木林に捨てに行った。

 死亡していた三女と次男は戸籍がないため火葬の許可がとれず、8月9日、A子は5人分の出生届と、2人の死亡届を豊島区役所に提出した。

 2004年に公開された映画「誰も知らない」(是枝裕和監督)はこの事件をモチーフに描かれている。同年のカンヌ国際映画祭では、主演の柳楽優弥が主演男優賞を受賞した。

【処分・裁判】

 1988年8月10日、東京地検は長男を傷害致死、死体遺棄で東京家裁に送致。
「母親がいれば起こりえなかった事件であり、長男は教育的措置が必要」と、長男は少年院ではなく教護院送致へと異例の処遇意見を付けた。

 同年10月26日、東京地裁、A子に「わが子を養育する煩わしさから逃れようとした無責任、身勝手極まりない犯行、三女の死の遠因となったと言っても過言ではない」として、懲役3年、執行猶予4年を言い渡した。

リンク

映画「誰も知らない」是枝裕和監督

≪参考文献≫

朝日新聞社 「少年事件を考える 女・子供の視点から」 兼松左知子 福島瑞穂 若穂井透
アストラ 「あの事件を追いかけて」 大畑太郎 宮崎太郎
花伝社 「人権ガイドブック」 木村晋介 鈴木利廣
現代書館 「少年『犯罪』シンドローム」 小笠原和彦
現代書館 「犯罪の中の子ども 小さき者たちの墓碑銘」 遠丸立
社会思想社 「20世紀にっぽん殺人事典」 福田洋 
春秋社 「事件ブック」 山崎哲
新潮社 「新潮45 06年8月号」
東京法経学院出版 「明治・大正・昭和・平成 事件犯罪大事典」 事件・犯罪研究会・編
晩成書房 「浮遊する殺意 消費社会の家族と犯罪」 岸田秀×山崎哲」
毎日新聞社 「事件記者の110番講座」 三木賢治

引用:http://yabusaka.moo.jp/okizari.htm