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韓国人のみの宅配弁当店(キムガヤ)でバイトした思い出

けっこうこれまでアジア系の方と接する機会が多いです。

結婚する少し前の流浪の民時期に、
ゆるく色んなバイトをやってた時期がありまして。

その時に「キムガヤ(金が家)」という名前の
韓国料理宅配弁当屋でバイトしたんですね。

スタッフは韓国人ばかりの宅配弁当屋で、
オープン準備中に僕がバイトで入ったわけです。

中野区宮下 キムガヤ
「キムガヤ」の店舗はこの中野区の山手通り沿い、
宮下交差点のところにあったような記憶があります。
(もう20年以上前のことなので、だいぶほろ覚えで曖昧です。)

僕はバイト掛け持ち時期だったので、ちょっとした昼間のバイト探してて求人誌で見つけたんですね。

面接でお店いったら(その時点では)韓国人だけのお店で驚きました。

懐かしい…

2022年4月現在、
だいぶアジア系の方と接する機会が更に増えてきてることもあり、
備忘録的に書いておきたいと思いまして。

キムガヤの話

キムガヤは、
なんでもキムさんという掃除屋の会社やってる韓国人オーナーが、
宅配弁当屋は儲かると聞きつけて、
それでは郷里の韓国料理で、という感じでいきなり始めた店でした。
(当時、お店で聞いた話)

オーナー社長が「金(キム)さん」なので、
キムさんの家ということで「キムガヤ」に。

ただ、
宅配弁当屋としては「全くノーノウハウ」ではじめた店でした。

全員素人。

業務も料理もマニュアルなくて、凄かった…
(個人的には業務マニュアルの大事さを学んだ日々でした。)

僕は店がオープンする3日くらい前に入ったとおぼろげな記憶が。
ちなみに僕自身は宅配弁当屋のバイト経験はすでにありました。

このキムガヤはオープンした後も、
注文がちょこっと入っても料理も配達もうまくさばけず、
挙句の果てに店舗物件の調理箇所の追加工事が必要になったみたいで、
社長が「オープンしたばかりでお金がないよ!」と
電話で業者に切れていたのが印象に残っています。
(社長のキムさんは、普段はにこやかで楽しい人な印象でした。)

注文も大した入らなかったです。
おそらくチラシの撒きが弱かったんでしょう。
(当時はポスティングを毎週やりまくるのが当たり前だったので。)

そして、閉店。

2か月持たなかったと記憶しています。

ただ、
2か月目の僕がバイト来てる時に社長が、
「このお店、明日で閉店します。アルバイト代渡しますから。」
と言って財布からお金を出して、足りない部分は小銭をかき集めて払ってくれました。
(僕のバイト代は未払いにならなかったわけです。)

短期間ではありましたが、
自分以外は全員韓国人の環境は、
国民性の違いにインパクトを受けた期間でした。

キムガヤでのやばいエピソード

  • 12時になったらみんなで昼食食べだす
  • 宅配弁当屋のピークは当然お昼頃なんですが、
    如何せん全員飲食業未経験者だったので、
    お昼になったら自分たちがまかないを食べだしてました。

  • ヤクザの事務所に配達(しかも超遅配でクレーム)
  • 新宿の明らかに本職の事務所に弁当を配達にいきました。
    先に配達行ってた韓国人が道に迷ってしまい、しょうがないので僕が追っかけて配達した記憶があります。

    ヤクザ事務所では若手に怒鳴られて、「どうしてくれんじゃー!」みたいな感じでした。
    奥から若い兄貴がでてきて…
    「どうした?」
    「はい。この野郎が弁当今頃持ってきまして」

    という感じで。

    すいません… と改めて若い兄貴に謝っていたら、許してくれました。
    お咎め無しです。
    お金ももらいました。

  • ご飯炊きに失敗。そして…
  • なんか、火加減が間違ってたのかなんかで、凄く微妙なコメが炊きあがってました。
    (業務用ジャーでなくて、でっかい鍋みたいなので炊いてました。)
    レンジでチンして弁当に詰めてたのを目撃。

とにかく、みんなブーブーいいながらやってました。
(僕は韓国語わからないので雰囲気だけ聞いてました。)

それでもなんか雰囲気はそこまでどんより感じなかったです。
僕が言葉がわからなかったからかもしれないですが。

キムガヤで働いていた人たち

キムガヤのスタッフは、オーナー社長のキムさんがやってた掃除の会社の人たちでした。

若い男性が殆どで、
料理を作る担当のおばさん(オモニ)もおられて、
社長夫人が経理担当で、いつも厳しい表情でいつもおられた印象です。
(注文もあまり入らず、入ってもトラブル続きで気の毒でした…)

若い男性たちは、
若く真面目で優しいイケメン(優しくしてもらいました!)から、
ゆる~く適度に手を抜きながらやるひょうきん兄貴等々、
なかなか表情豊かな兄貴達が多かったです。
(兄貴と言いつつ、みんな僕より若い印象でしたが!)

みんな、日本語上手でした。
僕と話す時だけ日本語にしてもらって、恐縮でした。

思うに、
みんな祖国を離れて日本にやってきて、
頑張って出稼ぎして郷里に仕送りしてる感が伝わってきました。

えらいなぁ。

(20年以上前なので、経済事情が現在とだいぶ違いますし。)

そんなわけで…

韓国から日本にきて自分で商売するのって、なかなか国民性も違うし大変ですね。

当人たちも苦労が多いかと思いました。

それでもめげずに頑張る姿は、
素直に尊敬できる部分がありました。

このキムガヤの話から20年くらいがたって…
僕が住んでるあたりでも中国人・韓国人の方々がたくさんおられる状況ですし。

また、
トレード事務所を引っ越した先の物件が、
大家さんが中国人(日本在住25年以上とのことですが)の方で、
色々トラブルもあり大変なことが起こっています。
(詳しくは、また別記事で…)

それでも前向きに頑張る姿を、ある意味スゲェなと思い感心する部分も。

僕も生命力強くもって、前向きに頑張りたいと思います。

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